私は経営を教えているのだが、
経営の「やり方」は教えていない。
経営教えているのに、「やり方」を教えないってどういうこと?
ってなるかもしれない。
では、なぜ教えないのか?
「やり方」というのは、
時代によって変わる。
人によって変わる。
ていうか変わるというより、「変化させていく必要がある」
という方が正しいかもしれない。
つまり「やり方」にはこれが正解、大丈夫‼️というものはなく、
自分自身で考え行動し、トライアンドエラーを繰り返しながら、
日々進化し、改善させていくしかないのである。
そこで大事になるのが経営者としての「あり方」だ。
この「あり方」がコロコロ変わったり、明確でないと、
間違った「やり方」を選択していく。
つまり、
やってはいけないことをやって、
やらなくてはいけないことをやらない
ということになるのだ。
そうなると、自分の思い描いている経営からどんどんかけ離れていったり、
コロナのような突然の時代の変化についていけなくなったりと、
こんなはずじゃなかった…………なんてことになる。
しかも、この大事な「あり方」を明確にせず、
なんとなく経営している経営者があまりにも多いのが現実なのだ。
だから私は、経営者としての「あり方」を教えている。
経営哲学や「あり方」を明確にするための智慧を伝え、
一人一人が経営者としてどうありたいのか、
というのを導き出せる手伝いをしているというのが正しいと思う。
自分で導き出した経営者としての「あり方」だけは、
どんな時代だろうが、絶対にブレないし、
ブラしてはいけないものになる。
価格の上げ方一つとっても、
「やり方」として、
前の価格の20%以内の値上げだと、客は離れないというのがあるらしい。
しかし、「あり方」のおかしい経営者が、
その「やり方」を真似ても、上手くいかないというのは起こり得る話である。
もちろん、その逆もある。
「あり方」が明確な経営者が値上げを行った時、
たとえ、客が離れないとされている以上の値上げを行ったとしても、
客は離れないどころか、益々根強い固定客になったり、
より質の高い客が現れたりして、
ドンドン経営が安定していったり、伸びていったりするのである。
だから私は経営を教える中で、例として「私のやってきた事」を見せることはあっても、
「私のやり方」でやって下さいと言ったりはしない。
「私のやり方」は、私にとって最適なやり方であって
他人がそれを真似てやろうとしても、上手くいかないのは当たり前の話なのである。
だって、経営者としてのあり方、現状、クライアント層、
治療家であれば技術レベルもそれぞれ違うのだから…………
「あり方」を明確にして、
「やり方」は精査して選択するか、自分で考えるしかない。
それができないというのなら、経営者には向いていない…………
ということになるのである。
「あり方」を徹底的に追求している経営者と、
「やり方」ばかりを追いかけている経営者は、
普段から行動が違うのは当たり前の話…………
「あり方」を追求している経営者は、
誰かのせい、時代や景気のせい、国のせい、コロナのせいにしたりしないし、
危機管理能力も高い。
おもしろいのが、経営もオステオパシーも実は一緒で、
オステオパシーも、テクニック「やり方」ばかりを追いかけていてはダメ。
オステオパシーは、治療哲学「あり方」が1番大事で、
上手くいっていない時は、この治療哲学を無視してやっていたりする時なのである。
経営もオステオパシーも本当に奥が深い。
下村先生という治療家としてのあり方
千葉先生という経営者としてのあり方
これらを見せてくれる2人の師匠がいるのは、本当に運がいい。
つくづくそう思う。
では本日のギャラリーちくふく
なかよしさん
毎朝起こしに来てくれるふくちゃん
かわいいね