夢を実現していくプロセスには、
「シンギュラー・ポイント」と言われる現象が必ず起こるらしい。
「シンギュラー・ポイント」とはなんぞや?ということになるのだが、
これは、物理学の用語で、特異点という意味だそうで………。
例えば、お湯を沸かすとした時、火にかけてもしばらくは何の変化もない。
そのうちプクプクと泡が出てきたりするけれど、液体であることには変わりない。
だけど、いきなりあっという間に急激な沸騰が始まる。
つまり、沸点という「シンギュラー・ポイント」に達すると、
いきなり液体から気体へ変化するのだ。
何が言いたいのかというと、
水という液体が温められ、急激に気体へと変わるのと同じで、
夢が実現するというのは、徐々に実現していくわけではなくて、
沸点のように、一気に夢が実現するということだ。
水は温められて気体となる。
しかし、多くの人はこの温めるという行為を正しく行わない。
水を気体に変えたい時、いきなり火から下ろすとか、
冷やし始めるとか、水を足すなんてことは行わないはずだ。
ところが、人生となると、人は簡単に間違った方法を選択したりする。
水を温めるという行為は、人生においては毎日の些細な選択と同じなのだ。
それを、途中で諦めたり、上手くいかないからと、別の方法を探し始めたり、
間違った選択ばかりするから夢は実現しない。
人生も沸点と同じように、あるポイントを超えた時のみ変わる。
正しい選択をし続けた時、一気に夢は実現する。
その正しい選択をし続けるためには何が必要か?
明確な「目標」や「志」、
そしてそれを、「本気で実現させたい」という思いがあるかどうかだと思う。
でなければ、途中で諦めるし、何も得ぬまま別の方法を探し始める。
これを繰り返して、結局「夢なんて叶わない。」なんていう結論を導き出すのだ。
水は蒸気になれば、蒸気機関車という鉄の塊だって動かせる。
私は、私の「シンギュラー・ポイント(沸点)」を超えて、
その先にどんな私が待っているのか見てみたい。